ノルウェー領に戻る? イギリスの離島が「別の統治形態」を模索

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 英スコットランド北部のオークニー諸島は、本土から16キロ北に位置する、大小70ほどの島で構成される地域だ。かつてはノルウェーの一部であり、歴史的にスカンジナビアとつながりが強い。近年英政府やスコットランド自治政府への不満が募っており、ノルウェーに復帰することが検討されている。

◆歴史的に北欧寄り バイキング時代からの関係
 オークニー諸島は、800年代にスカンジナビアのバイキングによって開拓され、何世紀にもわたりノルウェー王国の一部だった。しかし、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンの王だったクリスチャン1世が娘をスコットランドに嫁がせた際、持参金を払うことができず、代わりに1472年にシェットランド、オークニー両諸島の支配権をスコットランドに与えた。

 距離的にはイギリス本土よりずっと遠いが、オークニーの住民はノルウェーとの強いつながりを感じているという。州都カークウォールには、12世紀に支配していたバイキングたちが建てた大聖堂があり、ノルウェー憲法記念日には毎年パレードが行われるという。(アイルランドのニュースサイト『ニューストーク』)

Text by 山川 真智子