ドイツで欧州初の「堆肥葬」開始 遺体を40日かけて土に 費用30万円

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◆2023年はサービス拡大の見通し
 マイネ・エアデの費用は2100ユーロ(約30万円)。ドイツの葬儀の平均費用は約1万3000ユーロ(約183万円)、シンプルな葬儀なら約2000ユーロ(約28万円)で済むので、マイネ・エアデは低価格だ。ただし、マイネ・エアデには儀式や墓標の費用は含まれていないため、それらにも出費するかどうかは遺族次第だ。

 同社はマイネ・エアデをほかの場所に広めようとしており、マイネ・エアデは国内の多数のメディアで取り上げられているが誤報もある。メルン市との間で問題が生じてマイネ・エアデはもう実施できなくなるという報道が1月にあったが、同社のプレス担当は誤報であると訂正した。

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 同社は墓地内にアルヴァリウムを新設しようと同市と話し合いを進め、結局その計画は中止になった。だが、アルヴァリウム1号でのサービスは「やめる理由がない」としている。現在、アルヴァリウム2号をシュレスウィヒ・ホルシュタイン州のほかの場所で開設しようと場所を探している。

 また、同州以外でもアルヴァリウム開設を目指しており、いくつかの州と交渉を重ねているという。「かなり近いうちにほかの州でも堆肥葬ができるようになると、とても前向きに考えています」(プレス担当)。今年、別の州が堆肥葬を認可するニュースが聞けるかもしれない。

Text by 岩澤 里美