「第8波」を起こすか? 世界で注視されるオミクロン株の派生型

ドイツのミュンヘンにある予防接種センター(10月14日)|Matthias Schrader / AP Photo

◆そのほかに注目されるBA.2.3.20とBF.7
 カリフォルニア州の医療研究機関スクリップス・リサーチ・トランスレーショナル・インスティチュートのエリック・トポル所長も、オミクロン株の派生型のうち最も憂慮すべきものは、BA.2.75.2とBQ.1.1だと考えている。また、そのほか「BA.2.3.20」と上述のXBBも注目に値するとみている。(ロサンゼルス・タイムズ)

 さらに、カリフォルニア大学の感染症専門家ピーター・ヒンホン博士は、現在ベルギーをはじめとする欧州で割合を増やしていると見られる「BF.7(BA.5.2.1.7)」にも注目している(同)。

 いずれにせよ、これらの派生型が新型コロナの最終形態であるとは考えにくく、新型コロナの変異はなおも続くと見られる。

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Text by 冠ゆき