食料、生活インフラ、外出禁止… キエフ在住日本人に聞く日常生活
◆インフラの現状
江川氏の居住する地域では、電気、水道、インターネット、携帯などのインフラは現在のところ問題がない。氏の住居はオール電化なのでガスは通っていないが、ガスの問題も耳にはしていないということだ。
同じく、郵便局やごみ収集などの公共サービスも存続しており、管理局が手配している集合住宅の共有部分の掃除などもされている。公共サービスがダウンしないように、光熱費などの支払いを怠らないよう住民には期待されている。
◆交通機関・病院
地下鉄やトロリーバス、バスなどの公共交通機関も従来通りの運行ではないが変則的に動いているという。
病院はパンデミックに加えての戦禍で、かなりの逼迫(ひっぱく)状況と考えられるため、できるだけ医者にかからずに済む人は行かないようにしているようだ。江川氏自身も新型コロナウイルスに感染したかもしれないという時期があったが、幸い重い症状にならなかったこともあり自宅で療養した。
◆食料品
食料品は複数のスーパーで調達している。スーパーでならデビットカードで支払えるため、現金を必要としない。銀行は機能してはいるがATMで現金を引き出すのは難しくなっており、それを避けるためにもデビットカードの利用が推奨されている。
食料品の品揃えは、時と場所によって異なるが、野菜や冷凍の肉がほぼ変わらず手に入る反面、生鮮の魚などはまったく見なくなったという。いまのところスーパーはだいたい開いているが、長く行列しなければ入店できないこともある。