エアビー通じた「寄付」も 世界がさまざまな形でウクライナ支援

ウクライナに送る医薬品を箱に詰める米市民(3月2日)|Steven Senne / AP Photo

 ロシアによるウクライナ侵攻が始まってすでに2週間が経つが、停戦の糸口はまだ見つかっていない。戦禍を逃れ母国を後にしたウクライナ人はすでに230万人を超えたとされる。他方、国外脱出が叶わない人も多く、逆に国内の家族を守るため片道切符で祖国に戻るウクライナ人もいる。これらの状況を受けて世界では、ウクライナへの連帯を表明するデモ参加、難民受け入れの組織づくり、金品の寄付など、ウクライナを支援する動きが広がっている。

◆ウクライナの宿を予約して支援
 エアビーアンドビー(Airbnb)は2月28日、ウクライナ難民10万人に無料で一時的な宿泊所を提供すると発表した。同社は昨年9月にもアフガニスタン難民4万人に短期で無料宿泊施設提供を発表しており、今回の決定は同じ精神に則ったものだ。

 さらに、同社の予約サイトを活用してウクライナ支援に乗り出す人も増えている。ある利用者のツイッターには「マリアさん、私たち夫婦はあなたのアパートを1週間予約しましたが、ウクライナ訪問の予定はありません。これはあなたにお金を届けるためのものです」と書かれており、これはウクライナ人に直接お金が届くように取られた手段で、すでに数千件の予約がなされた。同社もこれらの人々の善意に応え、寄付目的のウクライナ宿泊費の支払いからは、一切手数料を取らないことを決めている。(キャピタル誌、3/6)

Text by 冠ゆき