今年の欧州のクリスマスは? 制限強化・延長やむなし、苦しい各国
ドイツは11月25日に、制限措置を1月頭まで延長すると決めたが、13日になってさらなる制限強化を発表した。その内容は、12月16日から1月10日までの生活必需品以外の商店の閉鎖、学校の休校。カフェ、レストラン、バーなどはテイクアウトとデリバリーサービスのみ営業可能となる。プライベートな集まりは、大人5人+14歳未満の子供で2家族までで、クリスマス前後の24日から26日にかけても許可されるのは、一家庭につき、近親者大人4人までの訪問である(『deutschland.de』12/17)。
◆ルクセンブルグ、ベルギーの制限延長
これまで取っていた制限の延長を決めた国にはルクセンブルグ、ベルギーが数えられる。
ルクセンブルグは11日、11月末施行したコロナ対策を、1月15日まで延長することを決めた。人口63万人弱の同国では、すでに4万3000人を超える感染者と428人の死者を出している。東京の人口にあてはめると1万人近くが亡くなっている計算だ。延長された制限は、飲食店や文化施設、屋内スポーツ施設の閉鎖を含むものだが、商店やショッピングセンターの営業は認められている。家に招ける人の数は2人までで、クリスマスの例外は認められない(RTL、12/11)。
人口当たりの死者数比率が欧州で最も多い国のひとつベルギーでは、新規感染者数は2000人強と一時期よりも下がっている。しかし、当局が目標とする800人にはまだほど遠いため、すでに施行されていた夜間外出禁止令が延長されることになった。ワロン地方と首都ブリュッセルでは22時から6時までが外出禁止時間とされる。24日だけは例外的に0時から6時とされるが、31日の例外は認められない。また、クリスマスに招待できる人数は基本的に1人だけである(ウエスト・フランス紙(12/9)、RTL(12/10))。