香川で検出の鳥インフル「H5N8型」、欧州でも拡大 Xマス控え打撃

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◆家禽のステイホームも空しく
 周辺諸国においても、家禽の閉じ込め作戦が取られた。フランスでは11月5日、国内46の県に、家禽と渡り鳥との接触を避けるため、「家禽を閉じ込めるか、(屋外に)保護ネットを設置する」(フランス3)ことを義務づける法令を発表。RTL(11/12)によると、ルクセンブルグでも同様の措置に加え、野鳥がアクセスできる貯水池の水を家禽にやることを禁止した。

 それらの努力にもかかわらず、いまのところ感染が止まった様子はなく、フランス3によると、ドイツでは野鳥13件に感染が確認され、イギリスでは11月3日、北西部に最初の流行発生が見つかった。さらに、ベルギーでも11月13日、海岸近くでH5N8型陽性の野鳥が3羽(20 minutes、11/16)、11月16日にはフランス・コルシカ島の園芸用品センターで複数の感染例が確認された(20 minutes、11/16)。

 感染例報告を受け、ベルギーでもフランスでもただちに予防対策の強化を決めた。11月1日から商業飼育の農場に家禽の屋内閉じ込め義務を課していたベルギーでは、11月15日から、民間の家禽飼育もこの対象とすると定め、フランスも、鳥インフルエンザ高リスク地域を11月17日からフランス本土全体に広げると発表した。

Text by 冠ゆき