フランスのシリコンバレー?! パリ・サクレー大学の高まる評価と期待

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 今年も8月15日、世界大学学術ランキングが発表された。このランキングに彗星のごとく現れ、いきなり14位に食い込んだフランスのパリ・サクレー大学が話題となっている。

◆世界大学学術ランキングとは
 世界大学学術ランキングは、2003年上海交通大学が始めた最初の世界大学ランキングである。いまも上海の大学評価機関が毎年発表しており、イギリスの機関によるQS世界大学ランキングやTHE世界大学ランキング、またアラブ首長国連邦の大学評価機関がまとめるCWUR世界大学ランキングと並び、注目度が高いことで知られる。

 世界大学学術ランキングは、6つの指標で算出され、上位1000校が発表される。6つの指標とは、「ノーベル賞とフィールズ賞を受賞した卒業生および教員の数、クラリベイト・アナリティクス社に選ばれた引用数の多い研究者数、ネイチャー誌とサイエンス誌への論文掲載数、サイエンス・サイテーション・インデックス・エクスパンディッドとソーシャル・サイエンス・サイテーション・インデックスに紐づけされた論文の数、そうしてこれらの5つの指標を大学のスタッフ数で計算したスコア(世界大学学術ランキングサイト)」を指す。

◆数学部門では世界一
 2020年のランキング第1位に輝いたのは、例年のごとくハーバード大学。次いで、スタンフォード大学、ケンブリッジ大学、マサチューセッツ工科大学、カリフォルニア大学バークレー校、プリンストン大学、コロンビア大学、カリフォルニア工科大学、オックスフォード大学、シカゴ大学と、これまた例年通り米英の大学が名を連ねる。

 パリ・サクレー大学が食い込んだ14位は、米英以外の大学のなかでは最上位になる。その次は20位のチューリッヒ工科大学だ。ちなみに日本の東京大学は26位。フランスの大学が同ランキングの15位以内に入るのは、実はこれが初めてのこと。しかも、同大学は6月末に先行発表された部門別ランキングにおいて、数学の部で世界第1位に輝いている。2020年1月に誕生したばかりの同大学の快挙にフランスで喜びの声が上がるのも頷ける話だ。

Text by 冠ゆき

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