「コロナ勝利宣言」のニュージーランドのジレンマ

Mark Baker / AP Photo

 ニュージーランドは6月8日、新型コロナウイルス駆逐成功を高らかに宣言した。大変な快挙である反面、このニュースは同国が国境を開く日をより遠ざけた感がある。

◆早々に厳しいロックダウンを決行
 CNN(6/8)によれば、ニュージーランドで最初の新型コロナウイルス患者が確認されたのは2月28日のことだった。その後、3月14日、まだ感染者が6人しか確認されていない時点で、入国者全員に2週間の隔離を課し、翌週3月20日には外国人の入国を禁止した。感染者数が102人に達した3月23日には、警戒レベル3のロックダウンを宣言。2日後の25日には警戒レベルを4に引き上げ、スーパーや医療機関以外への外出を原則禁止した。4月9日には、感染者数が減少に転じていたにもかかわらず、さらなる入国管理の厳格化を図り、帰国者の隔離場所を自宅ではなく国の承認した施設に指定した。BBC(6/8)によれば、警戒レベルが3に引き下げられたのは、5週以上経った4月のことで、これにより、テイクアウトの料理店や、生活必需品以外を扱うビジネスのいくつかが再開した。レベル2に戻ったのは5月半ば。続いて6月22日にレベル1へとシフトする予定だったが、Covidフリー宣言を受けて、6月9日にはすべての国内の制限を解除した。その後16日に新規感染者が2人確認され、24日間続いた新規感染ゼロは途切れた。

 現在、同国の新型コロナ総感染者数は1507人、うち死者は22人となっている。

Text by 冠ゆき

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