“死亡率ワースト”ベルギーの出口戦略 再封鎖の準備も

Virginia Mayo / AP Photo

 3月半ばから一ヶ月半の全国封鎖を経て、ようやく5月4日に段階的な封鎖解除に入ったベルギー。しかし、出口戦略の専門家らは、第二波を避けられないものと考えており、すでに再封鎖のシナリオ作りに着手している。

◆10万人あたりの死者は世界最多
 ベルギーのCovid-19公式サイトによれば、同国で報告された最初の新型コロナウイルス感染者は2月頭の武漢からの帰国者であった。そのおよそ一月後にあたる3月1日に2人目の感染者が、さらに10日後の3月11日には最初の死者が確認され、同国は3月18日に全国封鎖を開始した。この時点での全国の感染者数は1486人、うち死者は14人だった。

 その後およそ1ヶ月で感染ピークを過ぎたとし、政府は4月24日に段階的な封鎖解除計画を発表した。この時点で確認されていた感染者総数は4万4293人、うち死者が6679人であった。同国の人口が約1143万人と、日本の10分の1以下であることを思えば、その数の多さがよくわかる。

 実際ヴォージュ・マタン紙が5月5日にまとめているように、国別人口10万人あたりの死者数は、5月2日の数値で68.45人と、ベルギーが世界最多だ。その次に多いスペインが54.33人であることから、抜きんでて高い数値といえる。

 ただし、同紙も指摘するように、ベルギーは、疑わしいケースをすべてCovid-19死亡にカウントする稀な国なので、死亡者数が他国と比べて高く出てしまう事情がある。最新の5月13日発表の情報では、総感染者数は5万3981人、死者8843人を数えるが、死者のうち51%は老人ホームなどでの死去で、そのうち78%は感染検査なしの「疑わしいケース」である。その数を除くと、陽性確認のされた死者数は約5300人になる計算だ。

Text by 冠ゆき

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