17歳が作ったコロナ情報サイトが話題 分単位で更新、世界の状況網羅

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◆熱意が信頼に 巨額のオファーも
 現在のncov2019.liveはセカンドバージョンで、改良のためアヴィ君は週末自室に籠り、ベッドの上で朝7時まで作業し、終わると午後2時まで寝る生活を続けたという。正確な情報を提供するため、十数種類のソースに当たり、情報と数字の照合を重ねてきた。間違いがあればすぐ利用者からメッセージが来るためストレスもあったという。少し前には感染者数が倍に表示される深刻なバグが発生し、利用者から指摘が相次ぐという事件もあったが、なんとかこれまでうまくサーバーを管理することができたと苦労を振り返っている(シアトル・タイムズ)。

 アヴィ君の学校の学生や先生もncov2019.liveを利用しており、使っている人々を見るのはとてもいい気持ちだということだ。地元のソフトウェア開発者などが知らない技術などを教えてくれたこともあり、コミュニティの人々も好意的だ(ニューヨーカー誌)。ブルームバーグのインタビューに答えたアヴィ君の母親ナタリーさんによれば、ncov2019.liveに800万ドル(約8.7億円)で広告を出したいという問い合わせもあったという。アヴィ君は大金に興味はなく17歳でリタイアはしたくないと言い、即座に断ったということだ。ちなみにサイト内ではコーヒー代として一人3ドルの寄付と自身へのメッセージを募っている。

◆数字の警告 対応遅れた大人は反省を
 初期のころから新型コロナウイルスの動きを監視し、驚異的な感染スピードを感じてきたアヴィ君は、事態の深刻さをいち早く理解した人々の一人だ。医者である母親のナタリーさんでさえも、積み上がる感染者の数字に対して驚きの声を上げる息子を見ても、対岸の火事と楽観的に受け止めていたという。いまや世界の大人がことの重大さに気づいて震え上がっているが、世界はやるべき準備をしてこなかったとアヴィ君は話す。アメリカが3ヶ月前から医療にお金をつぎ込み準備をしていれば、事態は違っただろうと考えている(ニューヨーカー誌)。

 アヴィ君はncov2019.liveで、テクノロジーが世界のさまざまな出来事の解決に役立つことを知ってもらいたいとシアトル・タイムズに話す。今回のサイト作りを通じて知り合った多くの素晴らしい人々から、新たなスキルを得たいということで、将来の活躍も期待される。

Text by 山川 真智子

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