世界で次々に「ロックダウン」 どのような規制が行われているのか?
禁止内容は州ごとに異なるが、比較的厳しい措置を導入しているカリフォルニア州では、自宅以外での集会が違法行為となった。また、やむを得ず自宅外に出る場合は、他人と6フィート(約1.8メートル)の距離を取る必要がある。商業活動は大幅に制限され、テイクアウト以外のレストランや、バー、娯楽施設、ジムなどが一律に閉鎖されている。反対に比較的規制の緩いニューメキシコ州では、外出禁止というよりは自粛要請に近い形が取られている。
♦︎生活の維持は可能
一方、最低限度の生活を維持するため、例外として認められている外出行為もある。イギリスのケースでは食品と薬品を入手する目的での外出が許容されている。このほか1日に1度を限度として独りで運動に出ること、および真に必要とされる場合には職場まで通勤することが許容されている。
アメリカの場合もほぼ同様で、カリフォルニア州を例に取ると、食糧、日用品、薬の調達のための外出は禁じられていない。スーパーや薬局、そしてガソリンスタンドなどの重要な商業施設は、現在でも営業が認められている。個人が屋外で運動を行うことも許可されているほか、親戚あるいは友人の看病のために家から出ることも問題ない。
通勤は原則として禁止だが、市民生活を維持するために必要とみなされる職業については例外的に出勤してよいという扱いだ。感染拡大を遅らせるために必要な措置は取るが、生活に必要な最低限度の社会機能は維持する方針がうかがえる。