パイロット国王も 公務と「副業」をこなす欧州の王族たち

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 英ヘンリー王子夫妻の王室離脱後の身の振り方が注目されているが、実は欧州各国の王室では、仕事を持ち自分で稼ぐ王族は珍しくない。王室との関係を保ちつつ、称号に頼らずキャリアを築く欧州の王族たちが、ヘンリー王子夫妻のお手本になるのではないかとされている。

◆国王も副業? キャリアを持つ王族たち
 オランダ王室には働く王族が多い。ウィレム・アレクサンダー国王の弟のコンスタンティン王子と妻のローレンティン妃は、シンクタンクで働きパートタイムで外務省の仕事もしている。王子は公のイベントには王族として滅多に姿を現さないが、王室が必要とするときにはいつでも戻ってくる約束だという(BBC)。

 実はウィレム・アレクサンダー国王自身もパイロットだ。ライセンスを維持するため、本業の合間にいまでもKLMオランダ航空のジェット機の操縦桿を握っている。妻のマクシマ王妃も、公務の傍ら国連の金融アドバイザーを務めている。有給でプライベートな仕事をする王族は、憲法上の手当てを受け取らないことになっている(ユーロ・ニュース)。

 キャリアのために、称号を放棄した王族もいる。ノルウェーのマッタ・ルイーセ王女は、文化やアートビジネスなど、自身の興味を追求する自由がほしいと、ロイヤル・ハイネスの称号を結婚後放棄した。スウェーデンのマデレーン王女の夫、クリストファー・オニール氏も、王女と結婚後、王家の称号を受けることを辞退した。投資家であるオニール氏は、自立して収入を得るプロフェッショナルな人生を維持することを選んだということだ(BBC)。

Text by 山川 真智子

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