階段座ったら罰金 欧州の「観光客増えすぎ」問題、各地で対策相次ぐ

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 欧州にはたくさんの美しい観光地があるが、近年地元の収容能力を超える観光客が押し寄せる「オーバー・ツーリズム」が問題になっている。名所は汚され、地元の生活環境も悪化。観光客は大切な収入源だが数が多過ぎて迷惑と感じている人々も多い。そういったなか、各地で被害を緩和するための対策が講じられている。

◆マナー悪すぎ あの名所も観光客に厳しく
 ローマにあるスペイン広場には毎年たくさんの観光客が訪れる。ここにあるスペイン階段はもっとも人気のある名所の一つだ。映画『ローマの休日』の撮影場所としても知られ、観光客の間では、階段での写真撮影が定番となっている。

                                                                                                                 

 ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)によれば、このスペイン階段に座って飲み食いする観光客のマナーが目に余るものだという。これに限らず各地で行儀の悪い観光客が問題になっており、地元自治体は歴史的建造物を守るためにさまざまな行為を禁止するルールを導入した。現在、スペイン階段で腰を下ろした場合、罰金として450ユーロ(約5万3000円)が科せられることになっている。階段には見張りの警官がおり、座るとすぐに警笛で注意されるという。

 3年前に高級ブランドのブルガリから150万ユーロ(約1億7500万円)の援助があり階段の改修工事が行われたため、現在状態は良好だという。警官は階段についたアイスクリームのシミを指し、「回復にはお金がかかる」と話したという(NYT)。

Text by 山川 真智子