中国プライドの三峡ダム崩壊? 政府は噂否定も、住民不安
◆共産党メディア反発 ダムは国家のプライド
CMPは、ダムに関する懸念が、技術的安全性の問題より、国家のプライドの論点から語られてしまっていると指摘するが、グローバルタイムズの反応はまさにこれに当たる。
同紙は7月14日付の記事で、提携するWeChatの公式アカウント「Buyiao」の分析を紹介し、三峡ダムに対する噂や中傷は、工事開始以来続いていると断じる。水文学やエンジニアリングの知識もない理想主義者的な環境保護主義者から来ており、いまや反対することが目的になってしまっているとのことだ。加えて、三峡ダムは技術的問題というより政治的問題になってしまったとしている。
7月7日付の記事では、噂を広めているのは国内や海外の勢力で、自らの目的のために、意図的にプロジェクトと中国政府に泥を塗ろうとしているという、国内の専門家の意見を掲載している。国家の威信をかけたプロジェクトへの批判は、一切受け入れない姿勢が読み取れる。
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