観光客の愚行に鹿うんざり……ビニール袋、自撮り 海外客にも人気の奈良公園

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 奈良公園には天然記念物に指定されている野生の鹿が生息しており、鹿と触れ合える観光地として人気だ。海外からの観光客にも人気だが、一方で、死亡した鹿の胃の中から観光客が持ち込んだと思われるビニール類が発見されたというニュースや、鹿が観光客を襲うケースなどが海外で大きく報じられている。

◆胃袋からビニールの塊、鹿の死亡相次ぐ
 奈良の鹿愛護会によれば、今年3月から6月の間に死亡した14頭の鹿のうち、9頭の胃袋から、レジ袋やお菓子の包装材などの大量のビニール類が見つかったという。イギリスのBBCは、鹿の胃袋から取り出した3.2キロのビニール袋の塊の写真を掲載した同会のツイートを紹介し、ほかにも4キロ以上を胃の中にためていた鹿もいたと報じている。鹿たちの死因は、ビニールで胃が詰まったことによる、栄養失調ではないかと見られている。

                                                                                                                 

 奈良公園には1000頭以上の鹿が暮らしている。観光客が鹿に与えてよいのは、地元の店で扱っている、ビニール包装をされていない鹿せんべいのみだ。しかし、一部の観光客がほかのスナック菓子などを鹿に与えているという見方もあるとBBCは述べている。英ガーディアン紙は、観光客が捨てたビニール類に染みついた食べ物のにおいに魅かれて、鹿がそれらを食べているようだとしている。

Text by 山川 真智子