チェルノブイリに生きる犬たち……殺処分を免れたペットの子孫のいま

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◆事故から30年、海を渡る子犬たち
 BBCによれば、現在のところほとんどの犬たちは、処置を受けたあと、もとのコミュニティに戻されるそうだ。寿命を迎えるまで静かに暮らせるよう、ボランティアが引き続き様子を見守っている。

 近年は被ばく量を調べ、人間と暮らせると判断された子犬たちに関しては、里子に出す活動も行われている。昨年は、15匹の子犬たちがアメリカにペットとして迎えられ、原発事故以来、初めて立ち入り禁止区域を出た動物となった。ボランティア団体は、今後さらに多くの子犬たちに家族を見つけたいとしている。原発事故の犠牲となったペットたちの子孫の第二の人生が、素晴らしいものになることを願いたい。

Text by 山川 真智子