旧原子炉実験場に延焼、カリフォルニア山火事 「煙に放射性物質」カーダシアン姉妹憂慮

Ringo H.W. Chiu / AP Photo

 カリフォルニア州では今、11月初旬に北カリフォルニア、バット郡で発生し、ABCニュースの17日付報道によると、同日時点で76人の死亡が確認され、さらに1,300人以上が行方不明となっている「キャンプ火災(Camp Fire)」と、南カリフォルニア、ロサンジェルス郡とベンチュラ郡で発生した「ウールジー火災(Woolsey Fire)」がいまだに鎮火しておらず、現在も消火作業が続いている。同州の森林保護防火局(Cal Fire)によると現在までに91%が鎮火したウールジー火災に関して、16日になり意外な事実に注目が集まった。

◆カーダシアン姉妹がツイート
 リアリティ番組で有名なセレブで、この火災で自宅を焼け出されたキム・カーダシアンがツイッターで、「ウールジー火災の煙がサンタスザーナ原子炉実験場から来ていて、放射性物質を含んでいる可能性があると聞いてショックと怒りを感じている。次期州知事のギャビン・ニューサム(現副知事)に、この場所の除染を要求する署名をしよう」と発言したのだ。

 また、キムの姉のコートニーも、「私の家族が、原子力事故が起こったサンタスザーナ原子炉実験場からたった32キロの場所に住んでいたことを私は知らなかった。ウールジー火災はそこで発生したから、煙は放射性物質を含んでいるかもしれない」とツイッターに投稿。実験場の除染作業を行うよう訴えた。

Text by 川島 実佳