ライオン、スニーカー、コーラの瓶……ユニークな棺で死者を送るガーナの葬式

Regula Tschumi / Wikimedia Commons

◆世界の著名人も購入
 世界の著名博物館や美術館で展示されるまでになったガーナ特産のパー・ジョー氏の棺。過去にはガーナ出身でノーベル平和賞を受賞した元国連事務総長で最近亡くなったコフィ・アナン氏もパー・ジョー氏の棺工房を訪れている。CNNによると元アメリカ大統領のビル・クリントン氏やジミー・カーター氏も棺工房を訪れ、カーター氏は2つの棺を購入したと言われている。

◆長寿化によりビジネスが縮小
 世界でも絶えることのないビジネスの一つに葬儀ビジネスが挙げられる。しかし近年の医療進歩や生活スタイルの変化から世界的に寿命が延びている。この長寿化がパー・ジョー氏のビジネスに影響を与えている。以前は一月に8個ほどの注文があったが、徐々に減少し、ビジネス存続の危機に見舞われている。ガーナの死亡率は2015年に1000人当たり9人だったが、2017年には7人に減っている(CNN)。

 死は永遠の別れであり、悲しみは言葉では言い表せない。しかし、もしも自分の特性棺を見て笑顔を浮かべる弔問者がいたら、故人への親しみがさらに胸に広がり、素晴らしい葬儀になるだろう。まさに、パー・ジョー氏のいう死後の世界を想像することができるのではなかろうか。

Text by 安藤麻矢

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