人差し指と薬指でその人の運動能力がわかる 研究結果

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 このテストステロンとは何なのか。同氏は「テストステロンとはスポーツ、アスレチック、フィットネステストのパフォーマンスを向上させる自然のステロイドホルモンのことです。一般的には、示指環指比が小さい人は優れたアスリートであることが多いです」と述べている。つまり、テストステロンとは、人の運動能力に多いに影響を与えるホルモンということだ。

 なお、女性は人差し指と薬指は大体同じ長さであるが、男性は薬指のほうが長い傾向があるという。

◆薬指の長さと健康
 人差し指と薬指の長さをみるだけで筋力の強さが分かるとすれば、様々な場面でこの知見が活用されることが期待されている。例えば、筋力の強さはスポーツ大会やアスレチック大会で成功を収めるための重要な要素であり、筋力の強さが要請されるような大会ではもしかしたら結果を予想することもできるかもしれない。また筋力の強さは健康とも密接なつながりがある。示指環指比が低い人はより健康に恵まれるだろうという見解をトムキンソン氏は述べている。

 今回紹介した研究は男性を対象にしているが、別の女性を対象とした研究でも、薬指が長く示指環指比が小さい女性はバスケットボールが上手だという結果もあるそうで、男女問わず当てはまる法則なのかもしれない。

Text by Yota Ozawa