しょうがの驚くべき16の健康効果 ダイエット効果からがん予防まで

16.がんのリスクが減少する

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 まだ十分な数の研究が出ていないものの、生のしょうがに多く含まれるジンゲロールががんに有効との報告もある。ある研究では、1日2グラムのしょうがエキスを摂取することで、健康な人の大腸がんのリスクを示す物質が減少した。同様の効果は、リンパ腫、膵臓がん、肝臓がん、乳がん、膀胱がんなど、さまざまな種類のがんで検証されている。効果を確定するにはさらなる研究が必要だが、抗酸化作用や増殖抑制作用が抗がん効果を生んでいると考えられている。

◆注意すべきことは?

 しょうがは多くのメリットがあり、副作用も比較的見られにくい健康食品だ。しかし、体に害を及ぼすリスクもゼロではないので注意したい。食物アレルギーを示す人もなかにはいるほか、食べすぎると粘膜への刺激となる。とくに妊娠中の方は食べる前に医師に相談したい。血が止まりにくくなる血液凝固障害や膣内出血などの既往症がある人も、しょうがは禁忌とされている。また、本稿で挙げた効能は研究中のものも含まれるほか、必ずしもすべての人に効果が保証されるわけでもない。体調に注意しながら適切に摂取して、しょうがのパワーを役立てよう。

次は 覚えておきたい、意外な発がん性食品22種・リスク低減の食品7種





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Text by 青葉やまと