コロナ対策の基本、7時間睡眠 研究結果が示す睡眠の重要性

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◆7時間睡眠で死亡リスクが最小に
それでは、人は何時間眠ると最も健康になれるのだろうか? 健康情報を扱う米サイコロジー・トゥデイ誌(9月18日)は、研究者のあいだでも活発な議論が続いている最中だと前置きしたうえで、近年では多くの研究者が7時間睡眠を勧めていると述べる。2020年の研究において死因を問わないあらゆる死亡率を調べたところ、7時間の睡眠を取った人々の死亡率が最も低いことが判明している。同誌は「8時間ではなく7時間睡眠が新たなゴールド・スタンダード(絶対的基準)になるかもしれないと示唆する研究が増えてきている」と述べる。

十分な睡眠は必要だが、長いほど良いというわけでもない。8時間またはそれ以上眠ると、たとえば糖尿病を患っている人にとってがんや心疾患のリスクが上がってしまうなど、かえって健康リスクを生むことが確認されている。同誌によると別の研究でも、6時間以下または8時間以上の睡眠を取った場合、7時間睡眠より死亡リスクが上昇することが確認されている。

メディアによっては「7時間以上」や「7時間から9時間」を推奨するなどある程度の幅があるが、健康のためには7時間睡眠を取ることが一つの基本だと考えて良さそうだ。

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Text by 青葉やまと