研究:睡眠不足のときにコーヒーを飲んでも仕事のミスは減らない

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◆ミスの防止効果は限定的
研究チームは実験結果をもとに、睡眠不足による複雑なタスクの失敗はカフェインではほとんど防ぐことができず、職場でのミスの防止効果は限定的であると見ている。

ミシガン大によるニュースサイトの『MSUトゥデイ』(5月26日)は、研究に携わったキンベリー・フェン心理学准教授のコメントを伝えている。フェン准教授は「カフェインは寝ずにタスクをこなす能力を高めるかもしれませんが、医療ミスや自動車事故などを引き起こすような、手順上のミスを防ぐ効果はほとんどありません」と述べている。眠気を抑えて気分を高める効果はあるものの、「一晩ぐっすり眠ることの代わりは断じて果たせません」と警告する。パフォーマンスが落ちているにもかかわらず気分が高揚してそれを自覚できなくなるため、非常に危険なのだという。

◆睡眠不足そのものの解消が理想
デイリー・メール紙(5月31日)は実験内容を紹介し、「カフェインは注意力を向上してくれるものの、医療ミスや自動車事故を招くような、睡眠不足に由来する思考上の誤りを防いでくれるわけではない」と述べている。

睡眠不足をカフェインで乗り切っている人々は多いことだろう。実験結果はこのような人々に注意を促す内容となった。米マイアミ・ヘラルド紙はミシガン大の研究論文を紹介したうえで、アメリカでは成人の3人に1人が推奨される睡眠時間を満たしていないと指摘している。睡眠不足解消のためにはむしろカフェインを避け、一貫した睡眠スケジュールをキープすることが重要だと記事は述べている。

睡眠不足を解消するには、睡眠を取るのが唯一最良の方法のようだ。

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Text by 青葉やまと