安眠に役立つ「ホワイトノイズ」とは? アプリや専用機も続々

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◆アプリなど専用アイテム続々登場
ホワイトノイズを眠りに活用してみたい場合は、まずはストリーミングサービスを利用するのが手軽だ。インサイダー誌が紹介しているように、YouTubeや音楽配信のSpotifyなどで多くのプレイリストを見つけることができる。

また、スマホ向けアプリを活用するのも一案だ。英ガーディアン紙は、Android向けには「ホワイトノイズ」、iOSでは「ベッドタイムファン」を代表例に挙げている。寝不足の駆け込み寺として期待する人々は多いようで、両者はそれぞれ100〜300万回以上ダウンロードされる大ヒットアプリとなっている。

さらに本格的な導入を考えている人々のために、ホワイトノイズ・マシンと呼ばれる専用の機械まで登場している。手のひら大のスピーカーに再生やタイマーなどのボタンがついたシンプルなものが多いようだ。ニューヨーク・タイムズ紙はいくつかのおすすめの商品を紹介しており、これらはアマゾンなどのネット通販で50ドル前後で購入できる。日本のアマゾンでも、「ホワイトノイズマシン」で検索すると多様な商品がヒットし、かなりの需要があることをうかがわせる。

◆効果のほどは?
このように入眠の良き友として注目されるホワイトノイズだが、一方で、その効果に疑問を持つ専門家もいる。米科学雑誌のディスカバー誌は、ノイズが眠りを改善することを示した研究結果はこれまでに複数発表されているものの、いずれも被験者の規模が10人未満であり、現時点ではまだ信頼性が十分でないと指摘している。

また、長時間ノイズにさらされることで人体に悪影響が生じる懸念もゼロではない。米ペンシルベニア大学医学大学院で精神医学を研究するマティアス・バスナー教授はガーディアン紙に対し、夜通し聴覚がオンの状態になることでいかなる悪影響があるか、まだ十分な研究が進んでいないと警告している。ただちに健康に害があるという話ではないが、安全性が十分に確認されていない状態だ。

耳障りな雑音を目立たなくすることでリラックスを助けるホワイトノイズだが、たとえばタイマーを使って入眠時のみ活用するなど、賢い付き合い方をするとより安心だ。

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Text by 青葉やまと