英国版「Go Toイート」に上がった批判の声

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 コロナ禍で、各国政府は経済を回していくため知恵を絞っている。イギリスでも飲食店を応援するため、8月3日から31日までの月~水曜日限定で、「Eat Out to Help Out(外食して助けよう)」が行われた。このキャンペーン参加の飲食店で、一人最大10ポンド(約1360円)を上限とし、代金の半額が補助されるというもので、大盛況のうちに終了している。ところがその効果について、ネガティブな意見が噴出している。

◆予約大幅アップ、外食キャンペーン成功
 BBCによれば、期間中に額にして5億2200万ポンド(約709億円)の利用が確認されている。割引分は店が国に申請し後日返金されるが、申請は9月末が締め切りとなっているため、額はさらに増えると見られる。ちなみに政府がキャンペーンにつけた予算は5億ポンドだった(注:アルコール飲料、サービス料は割引対象外)。

「Eat Out to Help Out」に参加した飲食店は約8万4700店で、予約サイトOpenTableの調べでは、月~水のレストラン予約は昨年8月より53%も増加し、最終日の8月31日(月)には、前年相当日と比べ213%もアップしたということだ。ガーディアン紙によれば、一部の飲食店チェーンなどでは、好評につき自腹でキャンペーンを続けるところもあるという。

 イギリスではロックダウンにより、4月にホスピタリティ業界の80%が休業や閉鎖を余儀なくされ、140万人が一時解雇された。政府のミッションは雇用を守ることだとするリシ・スナック英財務相は、キャンペーンは非常にクリエイティブかつ勇敢な政府の決断であり、成功だったと述べた(BBC)。

Text by 山川 真智子

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