クルーズ船の悪夢再び 営業再開も感染者 運休で破産も

ノルウェー・トロムソに停泊中のロアール・アムンセン号|Terje Pedersen / NTB scanpix via AP

◆すでに破産したクルーズ社も
 しかし、パンデミックによる3ヶ月の活動停止の痛手は大きく、6月末にはスペインのクルーズ会社プルマントゥールが破産を申請した(ウェスト・フランス紙、7/6)。ちなみに同社は、業界二大巨頭のひとつ、アメリカのロイヤル・カリビアングループが49%所有するクルーズ会社だ。

 業界第3位のノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングスは、運用資金獲得のため総額15億ユーロの株式と債券発行を開始したが、フランス・アンフォ(5/31)は、「(同社の)存続が危ぶまれている」と報じる。

 また、マルセイユ・プロヴァンスクルーズ・クラブ会長のシュア氏が明かすように、「ほとんどの(クルーズ船)企業は、外国籍を選択していたため、公的なサポートを受けることができない」(メイド・イン・マルセイユ、5/29)という問題を抱えている。たとえば業界ナンバーワンのカーニヴァル社に至っても「税金を最小限に抑えるため、パナマで登録することを選択した(中略)ため、アメリカの援助計画の恩恵を受けることができない」(ユーロップ1、4/2)のだ。

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Text by 冠ゆき

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