不朽の名作『タイタニック』の主人公は誰?主演や映画について知っておきたい10のこと
公開後25年が経っても色褪せない、不朽の名作『タイタニック』。「映画『タイタニック』の主人公は?」と聞かれたら、あなたは何と答えるだろう?そもそもタイタニックは実在した客船だが、主人公も実在したのだろうか?
本記事では、映画『タイタニック』の主人公について、知っておいてほしい10の事柄を紹介する。本記事が、もう1度『タイタニック』を観返すきっかけとなれば幸いだ。
目次
『タイタニック』とは
出典:Amazon
『タイタニック』は、1997年に公開された映画である。2022年には公開25周年を迎え、3Dリマスター版(音に左右差を出しリアルにする、色彩や画質を綺麗にし立体化するなどの技術を加えること)の上映も実現した。
監督・脚本 | ジェームズ・キャメロン |
製作 | ジェームズ・キャメロン、ジョン・ランドー |
製作国 | アメリカ合衆国 |
公開 | アメリカ:1997年12月19日 日本:1997年12月20日 |
興行収入 | 18億4,000万ドル超 |
出演者 | レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、 ビリー・ゼイン、キャシー・ベイツ、 フランシス・フィッシャー、ジョナサン・ハイド、 ヴィクター・ガーバー |
主題歌 | 『マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン』 (My Heart Will Go On) /セリーヌ・ディオン(Céline Dion) |
なおこの映画は、キャメロン監督が難破船に魅了されたことに起因している。彼は歴史的海難事故を再現するにあたり、限りないリアルさを追及し、徹底した時代考証を行った。
そのこだわりは、作中の現代シーンとエンドロール以外が2時間40分となるよう構成されていることからも明らかだ。これは、タイタニックが氷山に衝突してから完全に沈没するまでに掛かった時間といわれている。
『タイタニック』の主人公について、知っておきたい10のこと
映画『タイタニック』については、さまざまな角度から多くのトリビアが存在している。今回は、『タイタニック』の主人公に的を絞り、映画をより楽しむためにぜひ知っておいてほしいこと10個を紹介する。
1.『タイタニック』の主人公は2人
どんな映画にも主人公は存在する。『タイタニック』の場合はどうか?
ほとんどの人は、レオナルド・ディカプリオ演じる「ジャック」と答えるだろう。しかし「『タイタニック』はケイト・ウィンスレット演じるローズの物語」と考える人もいるのだ。
『タイタニック』の主人公はローズだと思う人の意見
- 映画そのものは、ローズの回想が元になっているから
- ジャックが存在した証の、ブルーダイヤモンドを海に捨てたから
- 映画にローズの孫が登場しているから
上記を踏まえると、この物語がいかにローズを軸にしているかが分かるだろう。しかしながら、「ジャック」も主人公であることは間違いない。「主人公は2人説」が有力なのではないか。
2.ジャック役の候補俳優
ジャックはレオナルド・ディカプリオ、ローズはケイト・ウィンスレット。このコンビあっての『タイタニック』だが、なんとどちらも第一候補のキャストではなかったという。
ジャック役の候補に挙がっていた俳優は、下記の通り。
- リヴァー・フェニックス
- マシュー・マコノヒー
- ジョニー・デップ
- クリスチャン・ベール
- ブラッド・ピット
- マコーレー・カルキン
上記の名だたる俳優の中でも特に有力だったのは、リヴァー・フェニックスである。しかし彼はオファーの前年、23歳の若さで急逝してしまう。今でこそディカプリオはジャックのはまり役といわれているが、フェニックスが生きていればなかったかもしれないのは、なんと皮肉なことだろう。
3.ローズ役の候補俳優
ジャック役と同じく、ローズ役の候補にもそうそうたる俳優の名が挙がっていた。
- グウィネス・パルトロウ
- ウィノナ・ライダー
- ジェニファー・アニストン
- ドリュー・バリモア
- レア・デインズ
- アンジェリーナ・ジョリー
- ニコール・キッドマン
- ユマ・サーマン
- シャーリーズ・セロン
- リース・ウィザースプーン
ローズ役の決定はジャックより困難を極めたが、ウィンスレットは見事その座を射止めた。
同じく候補に挙がっていたクレア・デインズは、ディカプリオと『ロミオ+ジュリエット』で共演していた。
4.主演2人の初撮影は有名なあのシーン
ジャック役のディカプリオとローズ役のウィンスレットがはじめて一緒に撮影したのは、ジャックがヌード姿のローズの肖像画を描くシーンだった。このエピソードを知ると、この時のジャックの戸惑い顔は演技でなかったと考えられないだろうか。
5.亡くなる必要があったジャック
映画終盤の漂流シーンについては、今も「ジャックとローズ、2人とも扉に乗れた」という意見が飛び交っている。これについてキャメロン監督は、「ストーリーの流れでジャックは死ぬ必要があった」とコメント。さらに反論で「もっと小さなドアを使えばよかったのでは」と続き、この議論の決着は見えないままだ。
6.主人公2人の実在のモデル
主人公2人は架空の人物だが、モデルとなったカップルがいた。2人は沈没事故の実際の犠牲者で、米百貨店メイシーズの経営者「イジドー・ストラウス」とその妻「アイダ・ストラウス」。実際の状況と映画の描写では異なる点もあったということを、事故の生存者は語っている。
7.映画出演に迷うディカプリオの背中を押した意外な人物
『タイタニック』への主演に悩んでいたディカプリオの背中を押したのは、『ロミオ+ジュリエット』で共演していたポール・ラッドだった。彼はディカプリオに「やるべきだ!」と伝えた理由について、父親がタイタニック号についての専門家だったことを挙げた。
8.あの有名なセリフについての事実
ポーカーでタイタニック号のチケットを手にし、乗船時に「世界は俺のものだ!(I am the king of the world!)」と叫ぶシーンがある。今でこそ有名なこのセリフだが、実はこの一言はキャメロン監督のアドリブだった。その後同作で「アカデミー賞キャメロン監督賞」を受賞した際、スピーチの最後をこのセリフで締めくくったエピソードも有名だ。
9.水中シーンの撮影で負傷者が続出
『タイタニック』後半は水中での撮影が多かった。ウィンスレットは衣装の下にウェットスーツを着るよう提案されていたが、リアリティを求め拒否。そのため、長引く撮影で低体温症と肺炎になってしまった。
ディカプリオと、トミー役を演じるジェイソン・バリーが乗客を脱出するために客室の格子を壊すシーンでは、勢いのあまりディカプリオが肩をケガしてしまったという。
ほかにも、タイタニック号が沈没するシーンでは、多くのスタントマンがぶつかり合い、負傷する人もいたという。どれも撮影の過酷さを物語るエピソードだ。
10.ウィンスレットが苦しんだ「体型批判」
ジャックとローズが扉に乗って漂流するシーンは、度々「ローズが太りすぎているから、ジャックが扉に乗れなかった」と揶揄されてきた。
ウィンスレットは当時を振り返り、「あれはイジメだった」「もしも時間を戻せるとしたら、今度は声をあげると思う」と語った。
もう一つのエンディングも話題 色褪せない『タイタニック』の物語
2021年、本編に採用されなかった「もう一つのエンディング」がSNSで拡散された。これは、2005年に発売されたDVDに収録されていた未公開シーンである。劇場版とはラストの印象がガラッと変わるこのエンディングにはさまざまなコメントが寄せられ、『タイタニック』がいかに愛されてきた作品かが分かった。
公開後25年が経っても色褪せない、不朽の名作『タイタニック』。本記事を読んで主人公に思いをはせ、ぜひあなただけの新たな『タイタニック』を紡いでほしい。
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