大谷ベタ褒めマドン前監督「翔平のような選手はそう現れない」「2人分のサラリー払うべき」

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◆メジャーでの二刀流の難しさ
 近年目立つ大谷選手の活躍は、二刀流ブームのきっかけとなるのだろうか? マドン監督は、必ずしもそうは考えていないようだ。大谷選手は独自の才能を持ったプレーヤーであり、追随するほかの二刀流選手が大谷選手ほど好ましい成果を残せるとは考えられないのだという。マドン氏は「マネする者が出てくる可能性がある。さっきも述べたが週3日ほどのプレーであれば(二刀流を)できるし、高校でも皆やっている。だが彼(大谷選手)のパフォーマンスのレベルとなると、近い将来に可能とは思えない」と述べ、レベルの高い二刀流プレーの難しさを語った。

 ファン・ネイション誌(10月30日)もマドン氏の意見に同調。高校野球であれば練習量と決意である程度の二刀流プレーが可能だが、メジャーとなると生まれ持った才能と協調運動能力が求められると指摘する。

 また同誌は、現在メジャーリーグの才能のレベルは過去最高に達していると指摘したうえで、そうしたなか、「翔平が(攻守)両面で球界最高の部類に属しているのはクレイジーなことだ」と称賛している。

◆「一番も楽しく、最も協力的」
 このほかマドン前監督は以前から、大谷選手に対して非常に好意的なコメントを多数発言している。ファン・ネイション誌(10月15日)によると同氏は、「これまで付き合いがあったなかで最高の人物のひとりだ」「一番楽しく、最も協力的だ」と述べている。

 レベルの違うプレーをやってのける大谷選手に、引き続き熱い視線が注がれている。

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Text by 青葉やまと