大谷翔平のドジャース移籍を予想する米メディア 「1対6」「2対10」のトレード予想も

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◆資金面で有利なドジャース
 エンゼルスが仮に大谷選手を放出するならば、獲得に動くのはどの球団だろうか。現地報道によれば、ドジャースとの読みが濃厚だ。米スポーツ・イラストレイテッド系列のファン・ネイション誌(10月22日)は大谷選手の優秀な成績を概説したうえで、「どのチームであっても、翔平を獲得するためならば何だってするだろう」と述べ、大谷選手の引っ張りだこぶりを強調する。

 そのうえで記事は、「しかし、ドジャースほどリソースとカネを持っているチームはあまりない」と述べ、資金力の面でドジャースが有利な立場にあるとの見解を示している。有力選手の流出の噂が絶えない同球団にとって、大谷選手の獲得が「救いの手を差し伸べる」形になる可能性があり、その移籍金は相当な額に上るはずだと同誌は指摘する。

 ただし、大谷選手の実績を考慮すれば、他球団が獲得に動く可能性も十分にあるだろう。ドジャース・ネイションは「実際、大谷翔平は良すぎてトレードしづらいといえるほどの選手のひとりだ」と述べ、「エンゼルスが適切だと考える取引や金額」は、他球団にとっては「投げ売り」と感じられる可能性すらあると指摘している。

◆「ピースは揃った」トレード先選手の具体名も聞かれるように
 トレード相手について、ブリーチャー・レポート誌が具体的な名前を挙げている。エンゼルスは大谷選手を放出し、ドジャースからダスティン・メイ、ディエゴ・カルタヤ、マイケル・ブッシュ、ギャビン・ストーン、アンディ・ページズ、ジェームズ・アウトマンなど、MLBのトップ・プロスペクト・ランク100位入りの選手などを代わりに獲得すると予想している。

 ドジャース・ネイションは、ドジャースに有利すぎるためブリーチャー・レポートの考えるトレードは起こり得ないとした上で、エンゼルスのアンソニー・レンドンを加えた「2対10」のトレードを予想している。

 ファン・ネイション誌は、ドジャースが「現代のベーブ・ルース」となった大谷選手の放出を惜しんでいると捉えつつも、トレードに向けて「すべてのピースが揃って」おり、実施は時間の問題だとみる。大谷との交換相手としては、ボビー・ミラー、アンディ・ページズ、ライアン・ペピオ、マイケル・グローブ、ホルビット・ビバスを予想している。

 来季はどの球団をホームとするのか、行く先が大きな関心を呼んでいるようだ。

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Text by 青葉やまと