デップの性問題、ハードのヌード写真……裁判文書から「ショッキングな主張」明らかに

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◆ハードはデップの性的不能を指摘
 対するハード側の弁護士も、かなりスキャンダラスな証拠を提出しようとしていた模様だ。デップが勃起不全に悩んでおり、その怒りが蓄積したことで、ハードへの性的暴行に及ぶ原因となったと主張している。この裏付けとして、デップが服用していた薬のリストを法廷で開示しようとしていた。デップ本人は否定しているが、デップは性的暴行の一部として、瓶を使った行為に及んでいたとされる。米ピープル誌(8月1日)によるとハード側は、デップの性的不能が瓶の使用につながっており、不能を裁判で示すことは本題に関係があると主張していた。

 「E!」によると本裁判のなかでデップは、性的暴行や虐待の事実自体を否定している。

◆全米が注目する裁判の行方
 本裁判は、ハードが2018年にワシントン・ポスト紙に寄稿した論説をめぐり、名誉毀損だとデップが訴えたものだ。デップは5000万ドルの損害賠償を求めており、ハードは倍の1億ドルの反訴を起こした。

 6週間に及んだ裁判は、6月初めになってハード側の敗訴で一応の決着を見ている。ハード側は反訴裁判で200万ドルの賠償金を獲得したものの、本裁判で1500万ドルという多額の賠償金の支払いを命じられている。ハード側弁護士は控訴の意向を示していた。

 泥沼のデップ・ハード裁判はこれまでにも、世間の耳目を大いに集めてきた。新たな文書の公開により、双方が相手のプライベートな弱点を突こうとしていた事実が浮き彫りになっている。FOXニュースは文書について、「証拠を収集しようとする双方の水面下の駆け引きを克明に描く」ものだと指摘している。

 私生活の暴露合戦へと発展したデップ・ハード裁判は、長引くほど両者にダメージを与えることになりそうだ。

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Text by 青葉やまと