ミスから偶然生まれたティラミス…「生みの父」カンペオル氏死去

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 いまや最もポピュラーなスイーツの一つ、ティラミスを発明したアド・カンペオル氏が93歳で亡くなった。レストラン・オーナーとしてティラミスを世に送り出した同氏は、「ティラミスの父」とも呼ばれており、多くの人々がイタリア料理界における貢献を称え、その死を悼んでいる。

◆考案は1960年代末、いまやイタリアンの定番
 ローマの外国人滞在者、旅行者向けの雑誌「Wanted in Rome」によれば、カンペオル氏は、北イタリアのヴェネト州トレヴィーゾ県のレストラン「アレ・ベッケリエ」のオーナーで、1969年にティラミスを考案したとされる。メニューに正式に加えられたのは1972年だが、1981年に発行された食とワインの雑誌「ヴェネト」が紹介するまで、その存在が活字メディアに載ることはなかったという。その後ティラミスは世界中のシェフに採用され、イタリアン・デザートの、さらにはスイーツの定番となった。

 カンペオル氏の訃報を受け、ヴェネト州のルカ・ツァイア知事は「トレヴィーゾは食とワインの歴史におけるスターをまた一人失った」とツイートし、哀悼の意を示した。ロンドン在住のジャーナリスト、ジョシュ・バリー氏は、「ティラミスの父」の死を悲しみ、数年前に「アレ・ベッケリエ」を訪れ、オリジナルのティラミスを食べることができたのは幸運だったと述べている(インデペンデント紙)。

Text by 山川 真智子