「想像以上!」コンビニ飯の虜になる五輪海外レポーターたち 砂肝、サンドイッチ、コーヒー……

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◆アメリカよりもバラエティ豊か
 街のあらゆる場所でコンビニを見かける日本は、コンビニ大国といっても過言ではないだろう。たとえばアメリカ発祥のセブン-イレブンは、北米全体での店舗数が約1万2000店となっているのに対し、日本ではそれを大きく上回る約2万1000店が出店している。売り場の内容も非常に充実しており、独自の発展を遂げたコンビニ飯のレベルは、海外と比べてもかなり高いようだ。

「コンビニ・ボーイズ」というポッドキャストを配信しているマット・サバス氏はニューヨーク・タイムズ紙の記者に、「(コンビニ食は)質が高く、バラエティ豊かで、いつでも手に入る」「アメリカのコンビニエンス・ストアよりいかに優れているかを伝えるのは難しい」と述べている。

 CBCの記者は、「私が想像していたのは、加温器のなかにずっと置きっぱなしのホットドックと、たぶん、いや、もしかしたら食べても大丈夫かもしれない、ナチョス用のチーズ」だったと紹介している。北米の基準からすると、コンビニ・フードに多くを期待する習慣はこれまでなかったのかもしれない。

◆心温まるコミュニケーションも
 コンビニ飯を通じたちょっとした触れ合いも話題だ。カナダから来日した元スピードスケート選手のアナスタシア・バクシス記者は、コンビニのおにぎりの開封に苦戦し、「助けてください」と日本語でツイッターに投稿した。どうやっても海苔が破れてしまうのだという。これには日本人でも手を焼いているというコメントが寄せられたほか、セブン-イレブンの公式アカウントが開封方法を収めた動画をリプライした。

 記者はおにぎりをいたく気に入ったようで、スピードスケートの小平奈緒選手からおにぎり柄の靴下のプレゼントを受け取ったほか、小さなおにぎり模様のシールをお土産にチョイスしている。

 また、CBCのヘロー記者は、コンビニのコーヒーマシンに手を焼いていたところ、「とてもフレンドリーな現地の人がセブン-イレブンで、#Tokyo2020で初めてのコーヒーを手に入れるのを助けてくれた」とツイートしている。無事手に入れたラテとともに、爽やかな思い出になったことだろう。

 本来ならば寿司屋やラーメン店に繰り出したいところだが、情勢からして外食に赴くのもはばかられる。東京グルメを満喫できない海外取材班のジレンマを、コンビニ飯という思わぬフードカルチャーが癒しているようだ。

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Text by 青葉やまと