映画のラブシーンにも変化 仏でキスは役者次第 新型コロナ影響

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◆キスや抱擁は役者次第に
 ガイドラインの記述は、映画の場面にも及ぶ。キスや抱擁のシーン、人混みや喧嘩のシーンなどに関しては、「可能な場合、脚本家・監督は(該当シーンを)書き直す」ことを求められる。「俳優やエキストラ間の接触を制限するために、特殊効果やデジタル技術の使用が推奨され」(Cニュース)、「キスシーンについては役者の“自主性”に任せ、(Covid-19の)“テストか/と検温”を伴うものとする」(BFMテレビ 5/27)のだ。長寿テレビドラマの脚本家ジャン=リュック・アズレーは、すでにこの規定に従い、「キスとハグのシーンを削除し、それぞれ見つめ合うシーンと対話のシーンで置き換えた」と発言している(BFMテレビ 5/14)。

 映画のストーリー自体の変化も予想される。フランスの映画監督クロード・ルルーシュは、現在製作中の三部作について、2020年を表現するため内容を変更すると5月26日テレビ番組「セ・タ・ヴ」で明言した。

 脚本家ゴーディ・ホフマンは、ロックダウン中の「非構造的時間」は、ライターが今後書く作品に影響を及ぼすと考える。ライター自身の内面への影響もさながら、人々のニーズも変化すると思われるからだ。つまり、これからの映画には、「ロックダウン中に“人々が再認識した価値観”に合う」ストーリーが求められると同氏は考えている(ユーロニュース)。

 銀幕上においても、コロナ以後の世界は、コロナ以前の世界とは一線を画すものになるかもしれない。

Text by 冠ゆき

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