『ムーラン』女優の「香港警察支持」が波紋 目立つ芸能人の親中発言

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 逃亡犯条例改正案に反対し始まった香港のデモは収まる気配がなく、デモ隊と警察の衝突が続いている。中国政府はデモを厳しく批判しており、これに同調する形で、映画『ムーラン』実写版の主役の中国系女優が、香港警察支持を表明した。中国ウェイボーではこの女優の支持が上がり、ツイッターでは『ムーラン』をボイコットする動きが広がっている。

◆女優が政治的主張、SNSで賛否の嵐
『ムーラン』の主役を務めるのは中国系アメリカ人女優、リウ・イーフェイだ。8月14日に、中国版ツイッターのウェイボーで、中国国営人民日報の「私は香港警察を支持する。あなたたちが皆、私を攻撃しても構わない」という投稿をシェアした。実はこの言葉は、香港国際空港でデモ隊に攻撃を受けた中国政府系メディア、環球時報の記者が言ったものだ。いまや、デモ参加者は暴力的で過激というイメージを植えつけたい中国政府とその支持者にとってのスローガンになっているとタイム誌は解説している。

                                                                                                                 

 リウはさらに、自分の投稿で「私も香港警察を支持する」と表明しており、人民日報の投稿には8月20日正午の時点で280万を超える「いいね」が、彼女自身の投稿には12万を超える「いいね」がついている。ちなみに彼女のフォロワー数は6500万人だ。

 リウの意思表明はツイッターでも話題となり、香港のデモを支持する世界中の人々から批判が続出している。ツイッターでは、「BoycottMulan(ボイコット・ムーラン)」のハッシュタグをつけたツイートは、8月18日時点で7万5000を超えたという(エンタメ誌『Deadline』)。

Text by 山川 真智子