『ボヘミアン・ラプソディ』でオスカーのラミ・マレック、その素顔とは
◆自分に誠実に ハリウッドのステレオタイプを拒否
『ボヘミアン・ラプソディ』に起用される前に彼を有名にしたのは、2015年から始まったアメリカのテレビシリーズ『Mr. ROBOT/ミスターロボット』で、社会不安障害を持つハッカー役を演じた。この作品までは目立った活躍はなかった。
アラブの血を強く意識する彼にとって、自分のバックグラウンドが、俳優としてのキャリアには、助けとなることも支障となることもあったとラミは述べる(ガーディアン紙)。映画『ナイトミュージアム』シリーズでエジプトのファラオ役、『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』でエジプトのヴァンパイアなどを演じているが、ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』でテロリスト役を演じたことが自分を変えたという。この程度なら許容できる、と自分をだまして演じるのは望んでいたことではないとし、アラブ人をネガティブに描く役は拒否することを心に決めたと、GQのインタビューで語っている。