「本まで捨てるの!?」アメリカで大人気“こんまり流片づけ”、SNSで論争に

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 2011年に出版した『人生がときめく片づけの魔法』が大ベストセラーとなった片づけコンサルタント、近藤麻理恵さんのテレビ番組『KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~』がNetflixでスタートした。全米の片づけ下手な家庭を回り、バッサリ不用品を捨て、必要なものをきっちり収納する近藤さんの姿に、多くのアメリカ人が感嘆の声を上げている。その一方で、本まで捨てるのはどうかという批判もあり、ツイッター上で賛否の声が飛び交った。

◆ときめく物だけキープ 海外でも大反響
 番組が紹介するのは、近藤さんの「物にときめくかときめかないか」を基準にした片づけ方で、ときめかないなら捨ててしまいましょう、というものだ。豪ポップカルチャーサイト『Junkee』は近藤さんを新たな「お掃除女王」と呼び、放送開始後、ソーシャルメディア上ではきれいに整頓された引き出しなどの写真が大量に出回っていると伝える。

 さまざまな番組評やメディアの反応を見ても、衣類やその他の個人の所有物を片づける方法として、「こんまりメソッド」は多くの視聴者に受け入れられているようだ。デジタルメディア『VICE』のライター、ピーター・スラッテリー氏は、「ときめかないなら捨てる」とは対照的に、「地球が終わるまでには、ひょっとしたら私か子供たちが使うかもしれないから、死ぬまで取っておく」と考える母親のもとに自分は育ったと告白。番組によってポジティブに反省する気持ちが生まれ、山積みの紙類を片付けてクローゼットを整理するよい機会となったとしている。

Text by 山川 真智子