マーティ・フリードマン「だから日本はクール」 米メディアに語る日米の音楽観の違い

Hiroshi Yamazaki / Wikimedia Commons

♦︎お行儀の良い日本のライブ
 プロ奏者として世界各地でライブを開催するマーティにとって、地元日本でのライブは欧米ツアーよりもやりにくく感じる場合があるという。ジューイッシュ・ジャーナル紙(電子版)に対し、日本人は演奏中はじっと聴き入り、終わってから喝采を送ると語っている。曲中はとても静かなので、小さなミスが目立ってしまうのがプレッシャーになっているようだ。他の国ではプレーの間中騒がしいので、多少自由にやろうが誰も気づかないと打ち明けている。

 マーティはBlabbermouth.netにも同じ趣旨のコメントを語り、日本の客席はまるでクラシック・コンサートのように静かだと例えた。小さなミスが目立ってしまうので、ライブ・アルバムはあえて東京ではなくメキシコ・シティで収録したと明かす。

♦︎安全な東京の街
 音楽活動以外で日本が好きなところはどこかと尋ねるBlabbermouth.netに対し、毎日が安全なことだと答えている。ニューヨークを巨大にしたような都市なのに、どこも安全だと語る。歌舞伎町に住んでいるが、朝4時に目が覚めて何か食べたいと思えば、そのまま買い物に出ても何の問題もないと言い切っている。日本の治安をいたく気に入っているようだ。

                                                                                                                 

 一方、アメリカの暮らしを懐かしく思うことも。東京に住んでいるため、アメリカの友人たちと会えないのは本当に辛い、とジューイッシュ・ジャーナル紙に語る。ただ、ワールド・ツアーなどで海外を訪れる機会も多いため、完全に東京だけで活動しているという意識ではないようだ。ほかに日本の暮らしで困っていることとして、アメリカのスーパーの充実したシリアル・コーナーが恋しいと語り、意外な繊細さを見せた。

Text by 青葉やまと