テイラー・スウィフト、ついに政治的「カミングアウト」 早速現れたポジティブ効果

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◆テイラー政治意見投稿の反応と影響は?
 では、テイラーの政治的意見表明に対する共和党側の反応はどうだろうか? CNNによる8日付報道によると、テイラーの民主党支持発言を聞いたドナルド・トランプ米大統領は同日、「テイラーは彼女(ブラックバーン氏)のことを何も知らないはずだ。私はテイラーの音楽が25%好きじゃなくなった」と感想を述べた。トランプ大統領は以前ツイッターで、自分がテイラー・スウィフトのファンであることを表明したことがある。

 また、元アーカンソー州知事で共和党員のマイク・ハッカビー氏はツイッターで、「テイラーは政治的意見を表明する権利がある。しかし、(テイラーの意見は)13歳の少女に選挙権を与えない限り選挙へのインパクトはない」とテイラーの影響力を軽んじる発言をし、「テイラーにはインスタグラムやツイッターでドナルド・トランプより多くのフォロワーがいる」「私の娘はデビュー時からのテイラーファンで、今年18歳で初めてテネシー州で投票する」など、ファンからの猛反発を受けた。
 
 一方で、テイラーの政治的投稿により、中間選挙に向け思いがけないポジティブな効果があったという。情報サイト『デイリービースト』は9日付記事によると、テイラーのインスタグラム投稿にリンクが貼られていた米有権者登録サイトVote.govには、通常1日平均1万4,078人のところ、投稿後から1日で15万5,940人のユニークビジターがアクセスしたという。また同サイトによると、テイラーの投稿後24時間以内に有権者登録をした人が約6万5,000人に上った。9月全体の有権者登録が約19万人だったという事実と比較すると、これはかなりの伸びである。
 
 ニューヨーク・タイムズ紙による10月12日付世論調査によると、テネシー州上院選挙でブラックバーン氏がブレデセン氏を14ポイントもリードしている。11月6日に行われる中間選挙当日、テイラー効果のどんでん返しは果たして起こるだろうか。

Text by 川島 実佳