テイラー・スウィフト、ついに政治的「カミングアウト」 早速現れたポジティブ効果

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 アメリカで政治的意見を表明するセレブは大勢いる。その代表的な存在が、2016年の大統領選で民主党候補のヒラリー・クリントン元国務長官を支援したケイティ・ペリーや、2008年の大統領選でオバマ前大統領を支援したオプラ・ウィンフリー、今回の中間選挙のテキサス州上院選挙で民主党のビート・オルーク氏を支援する歌手のウィリー・ネルソン、そしてトランプ大統領を支持するラッパーのカニエ・ウエストなどだ。

 そんななか、今まで政治に関しては固く口を閉ざしてきた超有名セレブが1人いる。ツイッターのフォロワー8,560万、インスタグラムのフォロワー1億1,200万を持ち、アメリカで最も影響力が強いと思われるテイラー・スウィフトである。
 
◆「マーシャ・ブラックバーンには投票できない」
 そんなテイラーが10月7日、インスタグラムに長いメッセージを投稿し、突然、しかも初めて自分自身の政治姿勢を明確にした。そのなかで彼女は、「私は過去、公的に自分の政治的意見を語ることに消極的だったけれど、この2年間で私の人生や世界で起こった複数のことから、今は違うふうに感じるようになった。私はこれまで、そしてこれからも、この国で私たち皆が値する人権を守るために戦ってくれる人に一票を投じる」と前置き。その上で、「テネシー州の上院中間選挙で立候補しているマーシャ・ブラックバーンという女性がいる。私はこれまでのように女性(の候補者)に投票したいけれど、マーシャ・ブラックバーンには投票できない」と語った。

 マーシャ・ブラックバーン氏は現職のテネシー州選出下院議員で、今年11月の上院中間選挙に共和党から出馬している。テイラーはブラックバーン議員に「投票できない」と語った理由として、同氏が「男女の平等賃金と、女性に対する暴力防止法の再認証に反対票を投じた」ためとしている。

 テイラーは同時に、「上院選挙では(元テネシー州知事の民主党候補)フィル・ブレデセン氏、下院選挙では(テネシー州選出の民主党現職下院議員)ジム・クーパー氏に投票する」と語った。

 彼女が政治的「カミングアウト」を果たしたインスタグラムの投稿は10月12日現在、207万の「いいね!」を集めている。

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Text by 川島 実佳