大盛況のカナダの草間彌生展 世界的「ドット」と現地をつないでほしいアート関係者
◆中堅にこそサポートを
トロントを拠点に活動する日本人アーティストの武谷大介氏も同意見のようだ。ときを同じくしてトロントではガーディナー美術館でオノ・ヨーコの展覧会「ザ・リバーベッド」(2月22日〜6月3日)も開催中だが、武谷氏は「草間彌生やオノ・ヨーコのような大物を紹介しあうことも両国にとって大切ですが、やはり地元のアーティストたちをつなげることなしには、真の意味の将来性はないのではないかと思います。なぜ私のような個人が、トロントの中堅作家展を東京のカナダ大使館で、ほぼ自費で企画運営するのか。オーソリティにもっと立ち入ってサポートしてもらいたい」と言う。武谷氏企画の展覧会『Multi Layered Surfaces』は、4月11日から6月6日まで、青山の在日本カナダ大使館高円宮記念ギャラリーにて開催。
草間のドットがカナダと日本のアート界をつなげる線となるだろうか。AGOの草間彌生展は5月27日まで。
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