日本から29社「世界で最も革新的な企業100社」 10社は10年連続

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◆最多はアメリカの42社
 地域別の割合を見ると、アメリカが約40%、日本が約30%を占めている。その他アジア諸国が約15%、その他西欧諸国が約15%という内訳だ。

 絶対数ではアメリカが最も多く、42社となった。著名企業を一部抜粋すると、3M、アマゾン、アップル、AT&T、ボーイング、ボーズ、ドルビー、フェイスブック、GE、グーグル、HP、インテル、ジョンソン・エンド・ジョンソン、マイクロソフト、ナイキ、カリフォルニア大学、ゼロックスなどとなっている。

 日本以外のアジア企業では、台湾と韓国が5社ずつ、そして中国が4社を送り出した。台湾からはASUSとフォックスコン(電子機器組立)、韓国からはLGとサムスンなどがそれぞれリスト入りしている。中国企業はファーウェイ、テンセント、シャオミなどとなった。アジアでは電子関連企業の勢いが目立つ。

 ヨーロッパ企業では、バイオ・通信機器などが存在感を示した。ドイツ、フランス、スイスからは各3社がランクインしている。ドイツはバイエル(医療機器・医薬)、フランスはシュナイダー(電機)、スイスはロシュ(バイオ)などがリスト入りを果たした。その他西欧では、イギリスがARM(半導体)、カナダがブラックベリー、スウェーデンがエリクソン、フィンランドがノキア、そしてオランダがフィリップスなど2社をランク入りさせている。

 地理的な分布に集中が見られ、リスト入りした企業は北米・ヨーロッパ・アジアの3大陸いずれかに属している。南半球からのリスト入りはなかった。また日米2ヶ国でトップ100の7割を占め、世界13の国と地域でトップ100企業・機関のすべてを占めている。

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Text by 青葉やまと