日本から29社「世界で最も革新的な企業100社」 10社は10年連続

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 日本企業についてイノベーションの欠如が叫ばれることがあるが、実際には世界に誇れる独創性を持っている企業が多いようだ。英国の調査会社が選ぶ、世界の革新的な企業・機関100社のうち、約3割を日本企業が占めた。アメリカに次いで多い受賞社数となっている。

◆日本企業が約3割を占める
 最新のレポートは、情報分析を手がけるクラリベイト・アナリティクス・ジャパン社が2月に発表したものだ。「クラリベイト・トップ100・グローバル・イノベーター 2021」と題されたこのレポートでは、世界で最も革新的な企業・機関100社をリストアップしている。クラリベイト社は米フィラデルフィアとロンドンに本社を構え、科学・学術研究から工業分野まで多様な領域のデータと知見を提供している企業だ。同社は独自に保有するデータベースから特許取得件数などを抽出し、各社の革新性の指標とした。

 「トップ100・グローバル・イノベーター」レポートは毎年発表されており、今年で10回目を数える。日本からは今年29社が受賞しているが、うち10社は10年すべての年で受賞しており、確固たる評価を得ているようだ。10年連続で受賞を果たした企業は、富士通、日立製作所、ホンダ、NEC、NTT、パナソニック、信越化学工業(樹脂・半導体シリコン)、ソニー、東芝、トヨタとなった。日本企業が世界市場に対し、電機・通信・自動車分野で大きな影響力を保っていることが表れている。

 10年連続受賞以外の日本企業としては、自動車関連など製造各社を中心に19社の名が挙げられた。AGC(ガラス)、アイシン精機(自動車部品)、カシオ、ダイキン、富士フイルム、古川電機(光ファイバー等)、川崎重工、神戸製鋼、小松製作所、三菱電機、三菱重工、日亜化学、日本製鉄、日産、オムロン、ルネサス(半導体)、TDK、安川電機(産業用ロボット)、矢崎総業(自動車部品)となっている。なお、掲載順は順位を示すものではなく、英字社名順となっている。

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Text by 青葉やまと