仏、亡くなったペットのビジネスが盛況に ネットで違法な売買も

パリにあるペット用墓地|Delpixel / Shutterstock.com

◆飼い主が剥製を希望する例も
 ペットの死後、飼い主自身がこれを剥製にしたいと希望する例も皆無ではない。北部パドカレ県の剥製師は少なくとも月に2回は依頼がくると語っている。剥製にかかる費用は300~1000ユーロ(約4万5000~15万円)だ(20minutes紙)。

 また、ペットの毛から糸を紡ぐサービスも2019年に誕生した。紡いだ毛糸で小物や靴下などを編んでもらうことも可能だ。50グラムの毛糸を紡ぐのに65グラムの毛が必要で、費用は11ユーロ(約1600円)。また追加で2ユーロ払えば、その毛糸で10センチほどのハート型を編んでもらえる。

◆死後もペットとつながっていたい人々
 フランスには動物用火葬場が25ヶ所、動物用墓地が40ヶ所ほどあるとされるが、どちらの数も十分とは言えない。そのあたりに注目したペット専門の葬儀サービスも、近年徐々に増えてきた。

 スイスやドイツ、イギリスと異なり、フランスではヒトの墓地にペットの動物を埋葬することは認められていない。だが2022年末に、飼い主の墓へのペット埋葬を許可する法案が提出された。その前年に行われた調査によれば、ペットと飼い主を同じ墓に埋葬することに賛成する国民は68%に上った。法案が通るかどうかわからないが、この動きは死後もペットとつながっていたいと考える人の多さを物語っている。

Text by 冠ゆき