14歳から乗れるEV、人気が裏目に? 仏で免許不要のシトロエン「アミ」

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 フランスの自動車メーカーのシトロエンが2020年4月にリリースした「免許の要らない車」アミは、100%電動の四輪車だ。エコレスポンシブルな商品と言えるが、あまりの人気ぶりに、逆に環境への悪影響の懸念を生んでいる。それは一体なぜか?

◆フランスでは14歳から運転可能
 ブルーがかったグレーのアミは全長2.41m、全幅1.39m、全高1.52mの丸みを帯びたキューブのような小型サイズだ。家庭用の電気プラグで簡単に充電でき、3時間のフル充電で75キロ走行できる。値段は最もベーシックなモデルで7790ユーロ(約108万円)。ただしアミの新車購入は仏政府のエコ控除900ユーロを受けることができるので、実際には6890ユーロ(約96万円)で購入することができる。

 最高時速は45キロまでとなっており、フランスでは普通運転免許証が不要の「四輪車」に分類され、14歳から運転できる。より正確には、1988年以降に生まれた人は「AM免許」が必要だが、これは8時間の講習だけで取得できる。

◆排気ガスゼロの電気四輪車
 フランスは一部の都市を除き、公共の交通機関があまり発達しておらず、通勤、通学、買い物などにも車を必要とする地域がほとんどだ。そのため一つの家庭が複数の車を持つことも珍しくなく、二酸化炭素(CO2)排出量を増やす一つの要因となっている。

 その点アミは、町中の狭い道でも小回りがきき、路駐もしやすく、何よりも安価だ。しかも排気ガスを出さないということで、リリース以来、国内で大きな人気を呼び、2022年の夏までの約2年で1万3300台以上が売れた。この人気は四輪車の市場自体も引き揚げ、同市場は2021年5月から1年で9.7%成長している。(20minutes紙

Text by 冠ゆき