ツイッター認証バッジ有料化が論争に 「マスクアカウント」がマスクに抗議

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◆「誰でも買える」認証バッジの課題
 ツイッターの認証バッジは、これまでは政府機関、ジャーナリスト、メディアのアカウントにある種の正当性を与え、また著名人やインフルエンサーに関しては、その人物が本人であるということを示す存在として機能してきた。しかし、お金を払えば認証バッジが取得できてしまう新たなツイッター・ブルーに対しては、批判と懸念の声が上がっている。つまり、他人になりすましたアカウントが簡単に作れるという懸念だ。実際、認証バッジの導入予定が発表されてから、さまざまな「なりすましアカウント」が生まれた。女優のキャシー・グリフィン(Kathy Griffin)やヴァレリー・バーティネリ(Valerie Bertinelli)は、アカウントの名前をイーロン・マスクと変更することで、マスクにその懸念と抵抗を直接的に示した。なりすましアカウントはツイッター社によって、一時停止ではなく即時凍結された。

 ツイッター社のサイトには、「なりすましのリスクを最小限に抑えるため、新規アカウント開設のプロセスを更新中」とある。現時点では、11月9日以降に作られた新しいアカウントは、ツイッター・ブルーのサービスを購入することはできない。また、現時点では、ツイッター・ブルーの会員は名前を変更できないようになっている。また、リスクを軽減するために、新機能の展開は11月8日に行われた米国中間選挙の後に延期されていた

 マスクが経営参画後、さまざまな議論を読んでいるツイッター。ジャーナリストたちは、ツイッターに代わるプラットフォームを模索し始めているようだが、いまのところツイッターの影響力がすぐに弱体化することはなさそうだ。マスク所有のツイッターの動向は、今後も無視できない。

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Text by MAKI NAKATA