ツイッター認証バッジ有料化が論争に 「マスクアカウント」がマスクに抗議

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 イーロン・マスクが新たな所有者・経営者となったツイッター。リストラをはじめ、さまざまな変化が起きるなか、注目され、波紋を呼んでいるのが認証バッジの有料化だ。その詳細とは。

◆ツイッター・ブルーとは
 11月9日、ツイッターは新たなサブスクリプション・サービスとしてツイッター・ブルー(Twitter Blue)のサービス提供を開始した。新しいツイッター・ブルーの目玉は、認証バッジである青いチェックマークを取得できることだ。旧来の認証バッジは、政府や会社などのオフィシャルアカウント、メディアやジャーナリスト、スポーツ選手やコンテンツクリエイター、インフルエンサーなどのタレントなどのアカウントが本物であることを示すために導入されていたもので、要件を満たしたアカウントに認証バッジが付与されるという仕組みであった。

 ツイッター・ブルーのサブスクリプション価格は月額7.99ドル(約1100円)。同社のウェブサイトには今後の値上げを示唆するような、「売り込み価格」との表記がある。現時点では、この新しいサービスは米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、英国のみで展開されており、サブスクリプションの購入は、iPhoneアプリ内からの購入を通じてのみとなっている。

 ツイッター・ブルーという名前のサブスクリプション・サービスは、2021年から米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドで提供されている。しかし、これまでのツイッター・ブルーは、ツイッターのヘビー・ユーザーにとってより使い勝手を良くする機能を追加するためのものだった。米国の導入時の価格は月額2.99ドルで、その後月額4.99ドルに引き上げられた。一方、今回導入された新しいツイッター・ブルーは現在、認証バッジを取得するための商品とほぼイコールであり、価格もこれまでの1.6倍だ。ツイッターの新たな収入源としての自信と期待が伺える。

Text by MAKI NAKATA