「期待していた以上だ」トヨタGRカローラ、試乗の米誌が感嘆する完成度

トヨタ自動車

◆注目のモリゾウエディション
 GRカローラは最上位に、豊田章男社長のレーシングネームを冠した「モリゾウエディション」を用意する。米モーター・トレンド誌は、豊田社長が世界の本部に働きかけ、GRシリーズの「非実用的で素晴らしいスポーツカー」を創造してきたと紹介している。

 同誌はGRカローラについても、「相当によくできたホットハッチ」になったと受け止めている。同誌による実測テストでは、0-100km/h加速性能こそ公称値の4.99秒に及ばない5.4秒となった。だが、レースコースでの試乗により、意のままに動く高い機動力を確認できたという。ことトラックモードに入れてスタビリティをオフにすると、「実に活発で勢いがある」ことが実感できるようだ。テストを担当したドライバーは「非常にキビキビとして信頼できる」との感想を述べたという。

 カー&ドライバー誌も、モリゾーエディションには「厳格な調整」が加えられていると紹介している。トルクを標準モデルから22ps向上した295psとしたほか、キアリングを短くすることでコーナーでの立ち上がりを向上した。本体重量を約3%軽量化すべく、リア席の構造を見直すなど工夫を重ねている。

◆アメリカでは年末登場
 GRカローラはアメリカでは3モデルで登場し、ベース価格は標準モデルの3万6995ドル(約541万円)からモリゾウエディションの5万995ドル(約746万円)までとなっている。年末に発売される予定だ。日本でも発表済みとなっており、2023年初めの発売を予定している。

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Text by 青葉やまと