「遅れているようで革新的」マツダCX-60、英メディアの評価は?

マツダ

◆平凡なスペックの裏に「多くの革新」
 一方、英オート・カー誌(8月24日)は一味違った見解のようだ。マツダは他社と違うアプローチを好むため、CX-60は業界の水準からすると随分と遅れているようにも感じられるとしたうえで、実は「多くの革新が込められている」と述べている。ターボチャージャーではなく大容量の自然吸気エンジンを採用したことで、低負荷時の燃費効率が改善しているなどの工夫が詰まっているという。同誌はまた、スカイアクティブ・エンジンとモーターが生み出す323bhpというシステム出力に注目し、「同社がこれまでに作ったなかで最もパワフルな路上走行車だ」としている。

 オート・エクスプレス誌は、最上位モデル「タクミ(TAKUMI)」を試乗した感触を綴っている。ボディーコントロールは良好で、適度に重みがある正確なステアリングとともに、機敏な感覚を得たようだ。

◆イギリスで発売中
 マツダ CX-60はイギリスで販売中だ。エントリーモデルの「エクスクルージブ・ライン」はパワーテールゲートと18インチ・アロイホイールなどを標準装備し、4万3950ポンド(約741万円)からとなっている。上位に「ホムラ(MOMURA)」「タクミ」を用意する。

 日本ではグレードが異なり、299万2000円からの設定で9月15日から発売されている。

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Text by 青葉やまと