カプセルごみなし!自然に還るコーヒーカプセル発売 藻類でコーティング

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◆リサイクル進まず 増える使い捨てカプセル
 利便性は高いもののコーヒー・カプセルが環境に悪いことは以前から指摘されていた。ユーロ・ニュースによれば、カプセル式コーヒーはこの10年間であっという間に普及し、世界で1分間に3万9000個のカプセルが生産されているという。しかし、そのうちの2万9000個は廃棄され埋め立て地に送られている。アルミやプラスチックでできたカプセルが分解されるまでには500年を要するとされる。

 リサイクルできるカプセルを開発したブランドもあり、リサイクル団体は、70ヶ国でリサイクル活動が行われ、90%のユーザーが利用できるはずだと主張している。しかし世界的には30%しかリサイクルできておらず、回収率は伸び悩んでいる。(i紙)

 ユーロ・ニュースは、ユーザーがリサイクル拠点まで運ぶ、または専門業者に連絡して回収の予約をする必要があることから、リサイクル・システム自体が容易に利用できないという問題点を指摘。結局多くが通常のゴミとして捨てられているのが実情で、2ヶ月で分解されるコーヒーボールのほうが環境にやさしいとしている。

◆既存マシンでは使用不可 専用マシンオンリー
 サステナブルで革命的とされるコーヒーボールにも課題はある。コーヒーボールを利用するためには「コーヒーBグローブ」と呼ばれる専用マシンが必要となる。スタティスタによると2019年の時点でイギリスだけでも480万世帯がネスプレッソマシンを保有しており、エコなコーヒーボールのためにマシンを買い替えれば、いまあるマシンが無駄になり、環境にもお財布にもマイナスというわけだ。

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 もっとも、古いマシンの買い替えや新規購入を検討中の人には良い選択肢になるかもしれない。ちなみにカプセルは9個入りで4.6フラン(約675円)だが、マシンは169フラン(約2万5000円)とやや高めだ。フランスとスイスのみの販売だが、普及が進めば日本でも手に入る日が来るだろう。

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Text by 山川 真智子