カプセルごみなし!自然に還るコーヒーカプセル発売 藻類でコーティング

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 専用カプセルをセットするだけで、自宅で手軽に本格コーヒーを楽しめるカプセル式コーヒーマシンが人気だが、アルミやプラスチックを使用するカプセルがゴミとなり環境に悪いと指摘されてきた。そうしたなか、スイスの企業が新素材を使ってカプセルに代わるコーヒーボールなるものを開発。持続可能なグルメ・コーヒーとして注目を浴びている。

◆地球にやさしい 生分解する新商品
 コーヒーボールを発売したのは、スーパーマーケットなどを経営するスイス最大の小売企業ミグロだ。あらかじめ挽いて濃縮した球状のコーヒーで、スイスの大手カプセルコーヒーメーカー「カフェ・ロイヤル」のコーヒーを使用。エスプレッソやルンゴなど8種類で発売されている。

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 コーヒーボールは、藻類からできた極薄の膜で覆われており、マシンにそのままセットしコーヒーを抽出することができる。よって使用後に出たカスは、カプセルと違って生分解され自然に還る。開発者で食品科学者のキャロライン・セイファース氏は、100%植物ベース、100%無味、100%庭で堆肥化できる「カプセルではないカプセル」を目指したと説明。出来栄えに満足だと英i紙に語っている。

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Text by 山川 真智子